深夜便より

本とコスメとライフスタイル

シモとメタとパロ満載のお下劣ギャグ小説が読みたい(カクヨム版シコルスキ)

とりあえずリンク貼る

電撃文庫公式連載版

kakuyomu.jp

・非公式版

kakuyomu.jp

 

はじめに

二度も続けて同じテーマで書くって正直どうなん?とは思ったけれど、本当に久々に読書で超楽しい時間を過ごせたので、この気持ちを忘れないうちにちゃちゃっと記事にまとめておくことにします。

(書かなきゃどうせすぐ忘れちゃうので)

なんだか長文版ツイッターみたいな文章になってしまったのが我ながら気持ち悪く(ツイッター自体が気持ち悪いというわけではないですよ。意図せずしてツイッター文章みたいになってしまったのが気持ち悪いのです)、反省しているのですが・・・例のごとく深夜の執筆なので許してやってほしい。

てなわけで、前回と同じお話です。

カクヨム版総括

読み終えて直ぐに読み返すなんて久々だし、書籍を買った後にカクヨムにまでお邪魔したのは生まれて初めての経験。

小学生並みの感想ですが、ただただ楽しかった。

カクヨム掲載のお話は、下ネタ成分がほぼない代わりにパロディ成分と鬼畜度とツッコミのキレが増しているのを感じます(執筆を繰り返すほどこなれてきているのが良い意味で恐ろしい)

また、書籍版では比較的大人しい主人公がその本領を遺憾なく発揮してくれています。

ニコニコしながら確信犯的に周囲(主に弟子と幼馴染)を振り回す彼の姿は、大いに性格が悪いと言わざるを得ない。

やー、こいつマジで性格悪いわ〜本当クソだわ最悪だわ〜と思いながらもニヤニヤしちゃう(・∀・)ニヤニヤ

サドなんですか?

 

そしてヒロインの扱いが本編より五割増で酷い。

ていうかサヨナの物理的ダメージがかなり増えている。

血塗れ鉄拳制裁食らったり理不尽に電撃で焼かれたり側溝に蹴り落とされたり*1下水に流されかけたり何とか下水行きを回避したと思ったら次はフランスパンで殴り飛ばされたり。

やりたい放題ここに極まれり(もうこれヒロインじゃねぇな)

ギャグ作品にはヒロイン枠もクソもないんだな、と改めて痛感しました。

つーかその実行犯が大の男二人で、しかもそのうちの片方は師匠ってどういうことだよ・・・

一片の躊躇なく弟子の女の子を電撃で焼いちゃう師匠も、同じく躊躇いなく友人の弟子を拳でボコしちゃうゴリラもあいつら本当頭ン中どうなってんすかね(良いと思います)

 

キャラクター同士の化学反応も楽しい

絡む相手によってキャラクターの性質が変化していくのも楽しいです。

サヨナはカグヤと同じ空間にいると露骨に言葉と態度と性格が悪化するし(とてもヒロインとは思えない)、ユージンはアデルと一緒にいると殺意レベルがしょっちゅうカンストするアブナイ人と化すし。

アデルはアデルで、対幼馴染(と幼馴染の弟子)、対母親、対よく知らん他人の三つで嘘みたいに態度が変わるというお手本のようなコミュ障具合。

むしろ、どこに誰といてもほぼほぼ態度が変わらないシコルスキのほうが異端に思えてくるから不思議です。

  

最もヤバいのはリアリティのある変態

シリゆる会の会長はどうもガチ不人気だったようです。

自分は全然気にならなかったので、へーそうなんだーと意外な気持ちで知りました。

会長に限らず、ゲストキャラで不快な気持ちになったことは今のところありませんね。

確かにゲストはヤバめの変態揃いではありますが、ある意味ファンタジー的と言いますか、このレベルの変態は現実にはそうそういないだろう、仮にいるにしろ遅かれ早かれ警察のご厄介になっているに違いない・・・そう思わせてくれる高度な変態なので、かえってお気楽に読んでいられます。

彼らは  性の妖精さん ある意味ファンタジックで突拍子もない存在なので、そういった点では安心度高め。

むしろ探せば普通に存在しそうなアデルのほうが100倍ヤバい。

彼のメイン回はアダルトビデオに風俗店にストーキング行為と、テーマが妙にリアルなのもヤバげな印象に拍車をかけています(しかしアデル回が本作で一番面白いという)

 

エピソード別感想

以降は特に気に入ったエピソードをピックアップし、個別にポチポチ感想を綴っていきます。

 

まずは、2巻収録の第14話「ご新規様と弟子」。

全2巻+カクヨム掲載のお話の全てで、一番笑ったのがこれ。既に三回以上読み返した。

序盤は野郎三人がエッチなお店の入り口で延々とコスプレ漫才を繰り広げているだけなのに、なぜこんなにも面白いのか。

この場面、特に挿絵はないのですが店側の二人があまりにもハマり役すぎて楽に想像できてしまうのが(腹筋に)ツラいですね・・・

カウンターで終始ニコニコしているシコルスキと、不穏なオーラを撒き散らかすグラサンのユージンが余裕で脳内に喚起されました。

また、ユージンがツッコミに回らず貴重なボケをかましているのもポイント。

お前ノリノリやんけ。

 

そして、話の途中からは百戦錬磨の風俗嬢と化したサヨナ嬢のターンへ移行。

とりわけこの回はサヨナのツッコミのキレと会話のテンポの良さが十二分に冴え渡っています。

「と、鳥肌が止まんないくらい気持ち悪い!!」

「ヒト科を褒めた経験がない·····!?」

「キモすぎる!!」

のトリプルコンボにツッコミ系ヒロインとしての高い素質が感じられてツラい(腹筋が)

アデルのアカン言動とサヨナのキレキレなツッコミだけでも既にめちゃくちゃ面白いのに、ユージンとシコルスキの実況解説型ツッコミが弱った腹筋にトドメを刺しにきます。

君ら本当仲良いのな。

そのほか、安直ですけどサヨナの「せ、先生ー!!助けてー!!」(追い詰められて師に助けを求める)と、なんやかんやすぐ助けに来る男二人に内心ときめいたりもしました。

というかこういうことがサラッとできるあたり本当に女慣れしてんだろうなぁ。と思ったり思わなかったり(その後実際にモテることが判明)

 

続いてカクヨム短編から二編「オフ日と弟子」「クソニート社会復帰風雲録 〜初恋篇〜 と弟子」。

前述の通りカクヨム版は下ネタ成分激減で、結果的に純粋なギャグ小説としての面白さが目立つ内容となっております。

果たしてどちらが良いのかは各人のお好みで。

 

「オフ日〜」及び無許可ランド(※作者の個人アカウントによる非公式連載の作品タイトル)は、主人公のはた迷惑な思いつきにより弟子と幼馴染が被害を蒙るパターンが多い気がします。

が、なまじ普段から仲が良い分一切容赦が無いこちらのほうが本編より読んでいて楽しいかも。

弟子と幼馴染を好き勝手に弄ぶ主人公については、表面上は善意を装っているけれど内心悪意しかないと思う(最低)

 

また、私自身は普段アニメを全く観ないタイプの人間ですが、「オフ日〜」に関しては心底「これ映像で観てみたい」と思いました。

内容自体はお約束に則った先の読める展開ですが、絵面のわかりやすさとテンポの良い会話がおそらく映像媒体に合っているんじゃないかと思います。

何より平気でサヨナを売り飛ばすユージンと、無情にも弟子を電流で焼く師匠と、「さッ……最低すぎる、こいつら……!!」(byサヨナ)までの一連の流れを動く画で観てみたい。

トレンド的にも異世界×ファンタジー×コメディは十分アリなんじゃないですかね(真面目に検討)

なんだかんだ言ってカクヨム掲載版で最もお気に入りの一編です。

 

一方、クソニート社会復帰風雲録のほうでもサヨナの扱いは相変わらず・・・というかむしろ悪化しています。

前述した「側溝に蹴り落とされたり下水に流されかけたりフランスパンで殴り飛ばされたり」というのはこのエピソード中に出てくるもの。

加えてその理由があんまりにも理不尽すぎるのでもう本当にサヨナが面白不憫です。

それにしてもこの四人が一堂に会すると立場の弱いアデルとサヨナが徹底的にいじめ倒されますね。

これが身分格差か。

 

最後は1巻収録の第6話「栄武威と弟子」。

こちらは1巻の中では最も好きかもしれないエピソードです。

ヒロインの扱いがもうフォローしようがないほど酷いです(笑)

集中砲火食らってますやん・・・

セクハラ被害は割といつものことですけど、その辺の雑草を撮影した方がまだ映えるだの路傍の石ころだの今回は特に言いたい放題、好き勝手言われてます。

サヨナが微妙に空気と言うか、会話中でたまに置いてけぼり食らってるのもまた(´・ω・`)カワイソス

前記事でもチラッと触れたけれど、基本この回は野郎三人が悪ノリしてやいのやいの言っているだけなんですよね。

現在進行形で学生やってるからこそ言うけど、ノリがサークルの飲み会に限りなく近い・・・

まあそれがめちゃくちゃ面白いので特に不満はありませんが。

ところでこのタイトルだけで皆さんAV(アダルトビデオ)のお話だとわかりました?

自分は中身を読むまで気づきませんでした。

 

 ★

 

と、気づけばここまでにピックアップしたエピソードは全てアデル登場回でした。

ですがアデル回は本当に全部面白いんですよ、カクヨム版も含めて。

もうゲスト呼ばずに毎回この四人だけで回したほうが良いんじゃないかってくらい安定感あります。

またリアル且つ身近なテーマが、かえって他のぶっ飛んだエピソードよりもアウト感を醸し出しているのもツボです。

そのほか、三人から延々ディスり続けられて頻繁にクラッシュするサヨナや、たまにボケると面白い(シコルスキ談)ユージンが見られるのもこの回の醍醐味の一つ。

そして何より、普段はゲストキャラのヤバさに軽く霞んでしまう主人公のアレさがアデル回ではバッチリ表出しているのが非常に大きい。

サドなんですね?

 

なんとなくデジャブを感じる作品

ナロ村とカクヨ村のステータスネタの一部に往年の野崎まど的な何かを感じたりもしました。

そう言えばあれも電撃文庫だったな・・・

独創短編シリーズ 野崎まど劇場 (電撃文庫)

独創短編シリーズ 野崎まど劇場 (電撃文庫)

  • 作者:野崎まど
  • 発売日: 2012/11/09
  • メディア: 文庫

(貼っておきます)

というかそのネタをあえてカクヨムでやっちゃうのがすごいわな。

 

また、前記事でも書いたように本作は汚いボツコニアンなので、こちらも貼っておきます。 

ここはボツコニアン 1 (集英社文庫)

ここはボツコニアン 1 (集英社文庫)

 

まとめ

他にも書きたいことはたくさんあるけれど、そろそろ疲れてきたのでここらへんで終わりにします(途中からダレてどんどん短くなっていったし)

2巻の途中までは、もっと読みたい・・・!頼むから3巻出してくれよ・・・!!などと思っていましたが、真・最終話で思いの外物語が綺麗に閉じており、結果的にこの二冊だけで十分満足することができました。

シリアス成分が最後までほとんど無かったにも関わらず、読み終わったときにきちんと達成感が感じられたのが素晴らしかったです。

もし3巻が出版された場合は喜んで買わせていただく所存ですが、どう転んでも主人公二人がラブコメ的な道に進むことはないでしょうし(別に進まなくていいと思っています)、仮に続刊が出たところで今と変わらない日常があるのでしょう。

それを考えると、折角綺麗に区切りがついたことだし、無理に3巻を出す必要はないのかなとも思います。

なにはともあれ楽しい二日間をありがとうございました。

多分これからも癒しを求めてちょいちょい読み返すと思います。カクヨムのほうにもお邪魔します。

 

いつもの余談

電撃文庫の新刊案内を眺めていたところ、著者の新作が出ることに気がつきました。

非常にタイムリーですね。

実際に購入するかどうかはまだわかりませんが、頭の片隅にきちんとメモしておきます。

*1:正確には「蹴り」落とされたのかどうかは分かりませんけどね